AGAは「どこから」ハゲる?進行パターンと早期に気づくべき初期症状


(※画像はイメージです)

男性にとって、薄毛や抜け毛の悩みは深刻です。
特に男性型脱毛症(AGA:Androgenetic Alopecia)は、進行性の病気であり、放っておくと徐々に薄毛が広がってしまいます。
しかし、AGAは「頭全体が均等に薄くなる」のではなく、進行パターンが決まっています。

この記事では、AGAが「どこから」「どのように」進行していくのかという典型的なパターンを解説し、まだ目立たないうちに気づくべき初期症状に焦点を当てます。
早期に自分の変化に気づき、適切な対策を始めることが、薄毛の進行を食い止めるための鍵となります。

AGAの典型的な3つの進行パターン

AGAの進行は、一般的に「ハミルトン・ノーウッド分類」と呼ばれるスケールで分類され、主に以下の3つのパターンで薄毛が進行します。

  • M型(エムがた):
    • 特徴: おでこの生え際の両サイド(額の角の部分)から後退していくパターンです。頭頂部よりも生え際の後退が目立ち、アルファベットの「M」の字のように見えます。
    • 初期症状: 額の角の部分の髪の毛が細くなり、産毛のようになり始めます。鏡を見たときに、おでこが広くなったと感じることが増えます。
  • O型(オーがた):
    • 特徴: 頭頂部(つむじの周辺)から薄毛が進行していくパターンです。
    • 初期症状: 自分では鏡で見えにくいため気づきにくいですが、つむじ周辺の地肌が透けて見えるようになります。この部分の髪の毛が、ハリやコシを失ってペタンコになりがちです。
  • U型(ユーがた)/ 混合型:
    • 特徴: M型とO型が同時に進行し、最終的に側頭部と後頭部の毛だけが残り、アルファベットの「U」の字のように見えるパターンです。AGAの進行がかなり進んだ状態です。

AGAの根本原因と進行のメカニズム

AGAは、男性ホルモンが関与して発症する進行性の脱毛症です。

  • 原因となるホルモン:
    男性ホルモンの一つであるテストステロンが、体内の酵素(5αリダクターゼ)と結びつくことで、ジヒドロテストステロン(DHT)という強力な悪玉男性ホルモンに変化します。
  • 進行のメカニズム:
    このDHTが毛乳頭細胞にある受容体と結合することで、毛の成長期を短くするよう指令が出されます。
    本来数年かけて成長するはずの毛が、数ヶ月で成長を終えて抜けてしまうため、髪の毛が太く長く育つ前に抜けてしまい、細く短い毛ばかりになって薄毛が進行します。

見逃さない!AGAの早期に気づくべき初期症状

薄毛が目に見えて進行する前に、以下の些細な変化に注意を払うことで、早期にAGAの進行に気づくことができます。

  • 抜け毛の変化:
    通常よりも抜け毛の量が増えたことに加え、抜けた毛をよく見ると、「細く短い毛」や「産毛のような毛」が多く混ざるようになった場合、AGAで毛の成長が妨げられているサインです。
  • 髪のハリ・コシの低下:
    全体的に髪の毛にボリュームがなくなり、ペタンコになりやすいと感じるようになった場合。
    セットがしにくくなった、スタイリングが持続しなくなったなどの変化も初期症状です。
  • 頭皮の皮脂量の変化:
    頭皮が以前よりベタつきやすくなった、あるいはフケが増えたなど、頭皮環境の悪化はAGAを進行させる要因にもなるため、注意が必要です。


(※画像はイメージです)

進行性だからこそ「早期治療」が鍵

AGAは、一度進行すると自然に元に戻ることはありません。そのため、「まだ大丈夫」と自己判断せず、早期に専門のクリニックを受診することが重要です。

  • 毛根は死滅しない:
    AGAは毛根が完全に死滅する病気ではありません。
    適切な治療を行うことで、細くなった毛を太く長く成長させたり、脱毛の進行を食い止めたりすることが可能です。
  • 治療薬の種類:
    現在、AGAの治療に使われる主な薬には、悪玉ホルモンDHTの生成を抑制する内服薬(フィナステリド、デュタステリドなど)と、発毛を促進する外用薬(ミノキシジルなど)があります。
  • 自己流対策の危険性:
    効果のない育毛剤や、科学的根拠のない民間療法に頼って時間を浪費することは、AGAの進行を許してしまうことになります。まずは専門医に相談し、原因を特定することが重要です。

まとめ

AGAの進行を食い止めるためには、「早期発見・早期治療」が絶対条件です。
特に、自分で気づきにくい頭頂部(O型)の薄毛は、家族や友人からの指摘や、合わせ鏡での確認を習慣にすることが大切です。

抜け毛の増加、髪質の変化など、少しでも気になるサインがあれば、AGA専門のクリニックに相談しましょう。
早期の行動が、豊かな髪と自信を守ることにつながります。

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